USB温度データロガー・RC-5本体と管理ツールの記録情報のデータの流れ

01_USB温度データロガー・RC-5本体と管理ツールの記録情報のデータの流れ 管理ツール操作マニュアル

RC-5本体で記録した温度データを管理ツールに移動して保存する流れ

 

RC-5本体で記録した温度データを管理ツールに移動して保存する相関図

 
USB温度データロガーの RC-5本体で温度を測定し、記録したデータを、RC-5本体から管理ツール「RC-4&5_Conventional(V3.2)」に取り込み、管理ツール内でデータを管理する流れを相関図として一つにまとめました。
 
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管理ツール内の温度データは「温度データ表示画面(管理ツール・データ一時保持領域)」を中心に管理されます。
 
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この「温度データ表示画面」に対して、「Upload Data」ボタンで RC-5本体のデータを取り込み、取り込んだデータは「温度データ表示画面」に表示されます。
 
「温度データ表示画面」に表示されているデータ(管理ツール・データ一時保持領域にあるデータ)は、「Export To EXCEL」「Export To PDF」や、「Print」、「Sendmail」ボタンから出力することができます。
 
また、「温度データ表示画面」に表示されているデータは、「Save Data」ボタンで「データ保存領域」に保存することができます。
保存領域に保存したデータは「Inquiry Data」で呼び出すことができ、「Delete Data」ボタンで削除することができます。
※データの保存にはファイル名を指定することで複数のデータを保存することができます。
 
「データ保存領域」に保存されているデータは、RC-5本体を接続していなくても、管理ツールだけで「温度データ表示画面」に呼び出すことができ、エクセルファイルなどへの出力の処理を行うことができます。
 
 
「温度データ表示画面」に表示されているデータは、「Save Data」で「データ保存領域」に保存していない場合は、管理ツール「RC-4&5_Conventional(V3.2)」を終了させると削除されます。
 
「データ保存領域」は、データを恒久的に保存する領域ですので、管理ツールを終了させても消えることはありません。
 
 

「RC-5の本体のデータ保持領域」から「温度データ表示画面(管理ツール・データ一時保持領域)」にデータを取り込む流れ

 
RC-5本体で測定、保存した温度データを管理ツールに取り込み、「温度データ表示画面」に表示する流れを見てみましょう。
 
 
RC-5本体をパソコンの USBコネクタに接続し、管理ツール「RC-4&5_Conventional(V3.2)」を起動します。
 
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そして、「Connection(接続)」をクリックすることで、管理ツール「RC-4&5_Conventional(V3.2)」から USBコネクタに接続した RC-5本体を認識します。
 
管理ツール「RC-4&5_Conventional(V3.2)」の詳しい使い方は「温度データロガー・RC-4/RC-5の管理ツールのConnectionとParameter Setの解説」に記事を書いていますので、そちらも参照してください。
 
 
そして「Upload Data」をクリックすると、RC-5の本体から管理ツールの「管理ツール・データ一時保持領域」にデータをコピーさせるダイアログが表示されて、データのコピーが実施されます。
 
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これで、「RC-5の本体のデータ保持領域」から「管理ツール・データ一時保持領域」に温度の記録データがコピーされ、「温度データ表示画面」が表示されます。
「Upload Data」を実行した際に実施される処理は「温度データのコピー」ですので、「RC-5の本体のデータ保持領域」にあるデータは、削除されたり更新されたりすることはなく、全く変化はありません。
 
また、温度の記録を止める操作をしていなければ、USBに接続して、管理ツールで操作をしている間も温度を測定し記録を続けていますので、「RC-5の本体のデータ保持領域」のデータは継続的に増えていっています。
 
 
「Upload Data」をクリックして、管理ツール「RC-4&5_Conventional(V3.2)」に取り込んだデータは、「管理ツール・データ一時保持領域」に保持され、「温度データ表示画面」に表示されます。
 
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「温度データ表示画面」に表示されている温度データは、「Export To EXCEL」「Export To PDF」「Export To Word」「Export To Txt」ボタンを操作して、エクセルファイル、PDFファイル、Wordファイル、テキストファイルを出力する処理は、この「管理ツール・データ一時保持領域」にあるデータを基にして実行されます。
 
また、同様に「Print」ボタンをクリックすると、表示されている温度データに基づき印刷が実行されます。
ただし、「Print」は、「Curve Graph(曲線グラフ)」「Data Table(データ一覧表)」「Report(レポート)」の表示しているもののみ印刷します。
(「Export To EXCEL」「Export To PDF」「Export To Word」「Export To Txt」ボタンは、表示している画面に関わらず、一定のフォーマットで出力されます。)
 
「Sendmail」ボタンをクリックすると、表示されている温度データに基づき、情報をメールで送信します。
 
 

「管理ツール・データ保存領域」にデータの保存する流れ

 
「管理ツール・データ一時保持領域(温度データ表示画面に表示されているデータ)」は、一時保持領域のため、管理ツールを終了させると消えてしまいます。
そのため、RC-5本体とは別に、管理ツールの方でもデータを保存、管理していきたい場合は「Save Data」ボタンをクリックし、「管理ツール・データ保存領域」にデータを保存しておく必要があります。
 
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逆に、管理ツールの利用用途として、RC-5本体にあるデータを管理ツールに取り込み、すぐにエクセルファイルや PDFファイルに出力して、そのあとはエクセルファイルなどで管理するため、管理ツールにデータを残しておく必要はない、と考える場合は、「管理ツール・データ保存領域」にデータを保存する必要はありません。
 
 

「管理ツール・データ保存領域」に保存したデータを「温度データ表示画面」に呼び出す流れ

 
「管理ツール・データ保存領域」に保存したデータは、「Inquiry Data」ボタンをクリックすることで「温度データ表示画面(管理ツール・データ一時保持領域)」に呼び出すことができます。
 
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「Inquiry Data」ボタンで呼び出したデータは「温度データ表示画面」に表示され、「Upload Data」で取り込んだデータと同様に、エクセルファイルや PDFファイルへの出力、印刷、メールでの送信などを行うことができます。
 
 

「管理ツール・データ保存領域」からデータの削除

 
「管理ツール・データ一時保持領域」のデータは、管理ツールを終了させることで削除することができますが、「管理ツール・データ保存領域」のデータは「Delete Data」ボタンをクリックすることで削除を実行します。
 
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「RC-5の本体のデータ保持領域」からデータの削除

 
「RC-5の本体のデータ保持領域」のデータを削除する場合は、「Parameter Set」の画面の「Save Parameter」ボタンをクリックして実行します。
「Save Parameter」ボタンをクリックすると、パラメータの設定が更新されますが、その際、同時に RC-5本体のデータ削除処理が実行されます。
 
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RC-5本体のデータを削除する場合は、パソコンに RC-5本体を接続しておく必要があります。
 
また、「Parameter Set」の画面の詳細な使い方に関しては「温度データロガー・RC-4/RC-5の管理ツールのConnectionとParameter Setの解説」に記事を書いていますので、そちらを参照してください。
 
 

「RC-5の本体のデータ保持領域」のデータは定期的に削除しよう

 
USB温度データロガー RC-4/RC-5は、一定間隔で自動的に温度を計測し、温度データを記録していくツールです。
そして、RC-4は 16,000個のデータを、RC-5は 32,000個のデータを保持することができます。
RC-4/RC-5の詳細なハードウェアの仕様については「Elitech製温度データロガー・RC-5/RC-5+/RC-4/RC-4HCの機能・性能比較レビュー」を参照してください。
 
 
この保持できるデータ数ですが、今回説明した「RC-5の本体のデータ保持領域」に保持できるデータの数になります。
 
この「RC-5の本体のデータ保持領域」は、管理ツールにデータをコピーする「Upload Data」の操作や、管理ツールにあるデータを削除する「Delete Data」の操作などでは削除されることはありません。
 
ですが、逆に言うと、この項目で説明しているように「Parameter Set」の画面で「RC-5の本体のデータ保持領域」のデータを削除するパラメータの更新処理を実行しないと、「RC-5の本体のデータ保持領域」のデータはどんどん増え続けることになり、いずれ登録できるデータの個数の上限に到達してしまうことになります。
 
 
定期的に「RC-5の本体のデータ保持領域」に保存されているデータ数をチェックしながら、上限に到達する前に削除する作業を行いましょう。
 
 

RC-5本体で記録した温度データの管理の流れについてのまとめ

 
RC-5本体で記録した温度データを、管理ツールにコピーし、エクセルファイルや PDFファイルなどに出力する流れ、管理ツール上でデータを保存する流れは、記事の最初に貼った相関図を見てもらうのが一番分かりやすいと思います。
自分でもよくできたと思える力作です。
 
データ管理の流れが理解できれば、それぞれのボタンをクリックしたときにどういう処理になっているか、その理解が進むと思いますので、相関図を見ながらデータ管理の流れを確認してみてください。

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